公 開 質 問 状
ごみ処理施設建設問題について
私は、行政単独の説明会には出ないことにしていたが、最後の説明会ということで、平成25年2月9日の説明会に出てみた。
そこで、色々なこと知ることが出来た。ごみ処理施設問題について以下の質問を致します。真摯な回答を、お答え願いたい。
【これまでの経緯】
上田広域連合は公募により候補地の選定を進めてきた。地元の諏訪部、秋和、枡網土地改良区の反対があり、絞り込みは出
なかった。
平成23年6月7日、広域では、清浄園を壊し、ごみ焼却施設を作りたいという提案、「新しい提案」をした。
上田市長は、庁内プロジェクトチームを作り、リーダーに副市長を当てたことを平成24年7月30日、公害防止連絡員会議で発
表した。プロジェクトチームは、チームリーダーに副市長以下、局長、部長で構成されている。市長はこのチームには入って
いない。
以降、独自の説明会を数回開いた。
2/9の説明会では、さくら(ごみ減量化アドバイサー)も参加していた。
反対している人も予想より多く参加していた。
【市長の政治姿勢について】
本来、この件は、広域的なテーマである。上田市が直接的に関与すべきではない。上田地域広域連合が上田地域広域連合
ごみ処理広域化計画に基づいて扱ってきたものである。母袋氏は市長と連合長の両方の長を兼ねていることを幸いに、馬
を広域連合から、上田市に乗り換えた。しかも提案を計画に切り替え、計画を遂行するチームを編成した。
Q:上田広域全体の、継続している問題を、途中で、プロジェクトチームに切り替えてしまう、という政治手法は、正し
いと考えるか。
Q他市に於いて、こういう事例が有ったか。有ったら教えてもらいたい。
【回答】 関係地域である上田市の関係の協力が不可欠です。広域連から要請を行い。プロジェクトチームが庁内に立ち上げられ、協働した取組が進められています。 いずれにしましても、資源循環型施設建設は、従来通り広域連で進めておりますので,御理解をいただきたいと存じます。 |
Q:平成23年6月7日の時点で、広域は公募の3候補地を白紙に戻すべきであった。区切りをつけるべきであった。
【回答】 清浄園に、隣接する2候補地を含め環境に配慮しながら、地域のイメージアップを目指した施設づくりができないか検討を重ねた結果、平成24年6月7日、清浄園廃止を含めた新たな提案をさせていただきました。 |
【市長の発言について】
平成25年2月9日、上小地域住民向け説明会で「最大のテーマを克服するため、背水の陣を敷き、次のステージに進むため
の方向性を決めたい。説明会は終了した、正副連合長会議で方向性を決めたい」と発言していることに関し、
Q:背水の陣を敷いた対戦相手は地域住民と解釈してよいか。
【回答】 背水の陣を敷くとは、連合長(市長)自身が、次の世代に先送りできないこの課題の解決に向けて、不退転の決意をもって取り組むことを強く宣言したものであります。 |
Q:「次のステージ」とは何か。方向性(方向ではないか)を決めたい。決めるに当たり、今回の説明会の意見は参考になったか。
【回答】 「次のステージ」とは、地域住民の皆様にこの施設建設に対しご理解を深めて頂けるよう、「自治会を通じた説明会や最新の環境に配慮された先進施設を御覧頂けるような機会をお願いしたい。」また「地域の活性化や地域振興策にについての意見交換を行いたい」ということです。 |
Q:説明会を開いた効果は、有ったか。即ち、地元の反対者が賛成に廻ったと感じたか。
【回答】 説明会で様々な意見が出されましたので、地域の皆様の御理解を深めていただくため、今後も説明会等を継続して更なる説明を行う必要性を強く感じました。こういった点において、出された意見は参考になりました。 |
Q:説明責任を果たすとはどういう意味か。
【回答】 今後、地域の皆様が御懸念されている事項について、誠意を持って説明し御理解をいただけるよう「説明を尽くす」ことが、 行政の責任であると考えています。 |
【意向調査結果】
諏訪部自治会は平成24年11月の意向調査で95世帯(65%)の反対があり、市長にごみ処理施設の撤回を申し入れてある
。また、住民の生の意見(反対意見約60件、賛成意見約20件)を連合長、各副連合長、事務局長宛て送付してある。
Q:諏訪部意向調査の結果を無視していないか。
Q:この結果を受け入れるのが民主的やり方である。結果を受け入れるか、受け入れないかを、お答え願いたい。
【回答】 新たな提案の直前に実施されたもので、広域連では諏訪部意向調査の結果を平成24年11月19日に受領いたしました。 広域連といたしましては、「新たな提案に基づく地域の負担軽減や振興策などを御承知いただいておらず、要望や意見もお聞きしていない段階での申し入れと考えております。 地域の皆様に新しい提案を御説明させていただくために、本日まで延べ9回説明会を開催させてまいりました。今後ともより一層説明と懇談を重ねながら、より良い計画づくりに取り組んでまいります。 |
【上田広域連合の提言書について】
上田広域連合の平成18年11月の提言書では、清浄園隣接農地について
・水害を受ける場所であるとの地域情報は考慮すべき。
・地形的に奥行が不足しているので周囲に公園を整備するのは困難
・農用地に隣接する優良農地であり、開発は避けるべき。
・地形的にも緩衝地帯を取りにくいため候補地から外すことにしたい。
と提言している。提言書は学識経験者を含めた選考委員会で作成したもの、責任者は母袋連合長である。それにも拘わらず、自分で決めた提言書を完全に無視して、また、同じ地域を候補地としてしまった。この責任は重い。上田行政に対する信頼を失墜させてしまった。
Q:政治の継続性が全くない、一旦、決めたことを完全に覆して良いものか
【回答】 この度の提案は提言書を覆したものではなく、建設に係る諸条件やごみ処理を取り巻く環境等の変化を踏まえたものです。 |
回答なし |
【公害防止協定について】
公害防止協定が、下水処理施設に関するものと清浄園に関するものとが処理施設地域の住民及び施設周辺耕作者と行政
との間で結ばれている。
清浄園に関する協定
(前文)操業について、臭気、排煙等の大気汚染、水質汚濁、土壌汚染等一切の公害を発生させないことはいうまでもなく、処理施設地域の住民及び施設周辺耕作者に、環境破壊にかかわる犠牲を負わせてはならない責務のあることを確認する。
第9条 甲(行政)原則として、現在処理能力の増設は行わない。ただし、やむをえず増設を必要とする場合は、乙(地域住民)と協議する。
下水処理場に関する協定
(前文)操業あたって、臭気・ばい煙等の大気汚染、水質汚濁・土壌汚染等一切の公害を発生させないことはいうまでもなく諏訪部自治会の住民及び施設周辺耕作者並び下流の水利用者に、環境破壊にかかわる犠牲を負わせてはならない責務のあることを確認する。
第8条 甲(行政)は原則として、認可能力以上の増設は行わない。ただし、やむをえず増設を必要とする場合は、乙(地域住民)と協議する。
し尿を薄めて下水処理施設へ投入する施設を増設すること、及び協定の対象施設である清浄園を壊し、ごみ処理施設を
作ることは、いずれも協定の対象物を作り変えてしまうということで協定の精神に反している。また、いずれも増設に
当たるので、協議しなければならない事項に該当する。地域住民(諏訪部自治会)が反対を表明している以上、協議の
余地はない。
協定書は法に準ずるものである。また、協定書にある公害防止連絡員会議は公害問題が発生したときの対応を協議する
会議である。それ以外のことを協議する会議ではない。
Q:計画を立てるとき、協定書との関係を調査したか。協定書に反していると、考えなかったか。
Q:提案の中で「法的にも可能である。」と云っていることは間違っていないか。
【回答】 ①平成24年7月及び9月に公害防止連絡会議を開催いたしました。 この会議でし尿処理について、隣接の上田終末処理場へ投入し処理することを提案させていただきました。 この提案に対して、公害防止連絡員の皆様からは、「清浄園を廃止する場合のし尿処理については、隣接の上田終末処理場以外の公共下水処理施設でで処理してほしい」とのご要望をいただきました。 ②この件につきましては地域皆様のご要望として重く受け止め、今後のし尿処理については、資源循環型施設建設を前提として下水道と一体的に処理することについて、広域連合構成市町村のそれぞれの施設において、現在具体的な検討を進めております。 ③今回、広域連からの提案は公害防止連絡員会議の場で協議するものでないとの意見もいただいてており、公害防止に関する協定書に違反するとの認識はありません。 ④ 清浄園で処理している、し尿の下水道処理施設への投入・処理の可能性について、関係法令・関係機関からの助言をあわせて検討いたしましたが、法的技術的に可能であると考えております。 |
【北アルプス連合の例】
地元の合意が前提であるというのは常識、他の市でもその様にしている。
一例として、北アルプス連合では、最初、地元の合意が得られず、再度、候補地を募集した。募集条件の中に次の様な条
件がある。
・候補地のある自治会において推薦されることが了承されていること
・施設の建設について地権者の同意が見込めること
この条件を満足しで候補地が決まったとの情報がある。
Q:上田市でも現計画を白紙に戻し、やり直した方が近道だと思うが、如何。
【回答】清浄園用地の利用による資源循環型施設は、安全に十分配慮した環境保全型施設とし、周辺に緑地や憩の場、振興施設の整備も可能であることから、今後、施設建設に更なる御理解を深めていただくよう取り組んでまいりますので、この提案を白紙に戻すことは考えておりません。 |
Q:上田広域では無条件公募で、スタートした。問題はなかったか。
【回答】 公募にあたりましては、より多くの方に応募いただけるよう、自治会による応募又は自治会の事前了承を条件といたしませんでしたが、これらの公募条件につきましては、8箇所からの応募をいただいたことから妥当であったと考えております。 |
【迷惑施設か、迷惑施設ではないか】
迷惑施設ではないと強調しているが、迷惑施設とは、公害物質、即ち、煙、悪臭、排水を出す施設、及び、その施設の存
在することによって運搬車の排気ガス公害、景観の悪化、住民の健康上の不安、周辺地価の下落、自治会のイメージ低下
等を引き起こすものは、住民にとっては、迷惑施設である。歓迎されざる施設である。
辞典によると、迷惑とは「その人(行政)のした事により相手や周りの人(諏訪部住民、耕作者)が、いやな思いをする
こと」とある。
Q:ごみ処理施設は迷惑施設ではないと心から思っているか。
【回答】 単に、ごみを燃やす施設ではなく、地域の発展や広く社会に貢献して施設であり、迷惑施設であるとは考えておりません。 |
Q:出るものは水蒸気だけだから、無害であると、云っているが、水蒸気は100%無害でクリーンなのか。水蒸気以外にも
有害物は出ると思うが。
【回答】 現クリーンセンターの排ガスは、ほとんど水蒸気であり、微量のダイオキシンるい等が含まれます。 |
【環境基本法について】
環境基本法は公害について次の様に定義している。
公害とは、環境の保全上の支障のうち、事業活動その他の人の活動に伴って生ずる相当範囲にわたる大気の汚染、水質の汚濁、土壌の汚染、騒音、振動、地盤の沈下及び悪臭によって、人の健康又は生活環境に係る被害が生ずること。これら、掲げられる7つの公害の要素を「典型
七公害」と呼ぶことがある。
(地方公共団体の責務)
第七条 地方公共団体は、基本理念にのっとり、環境の保全に関し、国の施策に準じた施策及びその他のその地方公共団体の区域の自然的社会的条件に応じた施策を策定し、及び実施する責務を有する。
この項は公害施設即ち迷惑施設とはどういうものかということに関して理解していただくために、入れてあります。
【迷惑施設の集中】
諏訪部と周辺にはごみ焼場、下水処理場のオンパレードだ。公害施設が一地域に集中すると、住民の生活環境は今より悪
くなる。現施設でも公害は発生している。
公害の例
・下水処理場の北の道路では塩素臭(風向きにより)
・し尿処理場の茶色の煙からは塩素臭(風向きにより)
・ごみ焼却場の煙突から灰が降ったことがあった(2004/7/4)
迷惑施設の集中はあらゆる面で避けなければならないこと。ごみ処理場はどこかに作らなければならないことであっても
、場所を選ばなくてはならない。
Q:迷惑施設の一局集中は住民と耕作者に負担を加重していないか。
【回答】 環境に配慮した最新技術の粋をあつめたトップレベルの施設となり、地域の皆様の負担を増加させる提案はではないと確信しております。 |
Q:迷惑施設の集中は諏訪部を地域差別していないか。
回答なし |
【候補地の地質について】
明治初、堤防が出来る前は河床であったところ、昭和24年洪水で堤防が決壊し再度、河床となったところ。検討断面図で
は千曲川水面と地上面が同一であるので施設の底面は水面下18.8mとなる。容器のまわりには地下水が流れていると推定
される。地震等による容器の破損、コンクリートの劣化容器の水漏れ、が有ったら大事故につながる。現在矢出沢川の改
修が行われているので、千曲川との合流点では今より水位が上がる。また千曲川の大洪水による堤防の決壊の恐れもある
。常識的に見ても危険な場所千曲川、矢出沢川の怖さを忘れてはいないか。
Q:この場所は不適地ではないか。
【回答】 上田市としましても平成23年から平成24年にかけて前川のかさ上げ工事を実施し、平成24年には雨水排水ポンプを設置するなど、諏訪部地区の水害対策を実施しているところであり、今後も豪雨対策の充実に努めていく計画です。 |
【清浄園は壊してはならない施設】
清浄園は壊してはならない施設である。平成5~9年にかけ、84億円の税金をかけ全面更新を行っている。今後
も必要な迷惑施設で、133kリットル/日を処理している。広域が管理していても、市民の財産である。
延命事例もある。
・し尿処理施設の維持管理費削減及び施設延命事例 (気仙広域連合衛生センター)」の
・施設延命をはかった事例がHPに載っているが。総事業費285,400,000
・工期16~19年度、向う20~30年の耐用が確保されたとある。
し尿処理施設を壊す理由:し尿の処理量は大幅に減少して。処理施設の更新の時期を迎えつつあるから、これを壊わし
て、あと地にごみ焼却施設を作りたい。という論理は間違っている。.
Q:ごみ処理施設を建設したいから、し尿施設を壊すという安易な考えは改めるべき。
【回答】 現施設を更新した場合、撤去費用も含め28億円余の費用が必要。新しく「し尿前処理下水道放流施設」建設の費用は10億円程度とみこまれている。 この様に、し尿前処理下水道放流施設建設することのほうが効率的であるとの結論がでたため、具体的検討を進めております |
【押付け施設はいらない】
地元には、メガソーラ、振興施設、温浴施設などは、いらないという意見(意向調査)が多い。
Q:計画地内には、非応募者もあり、虫喰い状態で、実現できると考えているか。
Q:アメダマはいらないという意見が多いが。
【回答】 今後、更なる説明会や先進地視察を通じて、該当地域住民の皆様に、新たな提案の詳細な内容を十分御理解いただくとともに、地域振興策についても意見を交換を重ねながら、具体的な御要望を把握し、地域の皆様が必要とするものについて検討してまいります。 |
【減量化の目標値】
ごみ減量化の目標値は20年度43,000トン/年を27年度には39,300トン/年とする。とあるが、H24/7/2信毎記事によると「市町村のごみ減量を疑問視する意見」が出ている。諸計画は減量化の目標値が達成できないとチャラになる。
Q:減量化の目標値が達成できると考えているか。出来るというなら数値をもって示してもらいたい。
【回答】 可燃ごみの減量化には、3Rといわれるリヂュース、リユース、リサイクルといったごみを作りださない取組も強化していく必要が考えております。限りある資源を大切にする環境型社会の形成に向け、地域の皆様のご協力をいただきながら、一層のごみの資源化・減量化が図れるよう取り組んでまいります。 |
【言葉を変えても、ものはもの】
統合クリーンセンターは、コンパクトな施設です。最新の安全・安心な施設です。煙・臭いは出ません現施設から見える
のは水蒸気です。
たい。
【回答】 広域連としましては、より多くの皆様に安全安心な施設であるという御理解を深めていけるよう努めてまいります。 |
【うますぎる話】
応募地常磐城地区には地域振興ゾーンを提案、このゾーンに温浴施設をつくる(素晴しい温浴施設のイラスト)メガソー
ラもつくる(大規模メガソーラの写真)
周辺の施設園芸への熱源供給による農業振興支援をする(大規模ハウスの写真)
秋和地区については農業支援をすることを提案。同じ秋和地区について施設園芸への熱源の供給による農業支援、(大規
模な花卉栽培の真)。秋和地籍に代替え地を斡旋、等々。
Q:この様なおいしい話が、実現できる筈がない。机上の空論はやめてもらいたい。
【回答】 今後、更なる説明会や先進地視察を通じて、該当地域住民の皆様に、新たな提案の詳細な内容を十分御理解いただくとともに、地域振興策についても意見交換を重ねながら、具体的なご要望を把握し、地域の皆様が必要とするものについて検討してまいります。 |
【自作自演】
平成22年5月の公募から始まって、平成25年3月19日の説明会まで上田市、広域は、まさしく、自作自演の芝居を演じてき
た。残念ながら無駄な時間と費用(我々の税金)を費やしてしまった。
Q:行政には公報、費用を自由に行使している。我々には民意以外何もない。地元の民意の表明を無視し、広域全域を対象とした説明会を開き賛成意見が多く出るように細工し、これが、ほんとうの民意だと言い張ることがあったとすれば、問題である。責任問題でもある。行政の真意を伺いたい。
【回答】 今後も、説明会や先進地視察を通じて、地域の皆様に新たな提案の詳細な内容について、丁寧に御説明し、意見交換を重ね、施設建設に関して十分御理解をいただくことが大切であると考えています。 |
公開質問状の公開
上田市のごみ処理施設問題について,平成25年3月9日の説明会での質問や意見に明快な解答がなかったので、公開質問状を 3月21日に送りました。5月8日付で回答がきました。質問状との回答を公開します。ご高覧下さい。やはり質問に対して、明快な回答がなされていないので回答に対する考察を付けてあります。